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2月22日から2月28日の間、アメリカのアトランタで、語学研修及びジョージア工科大学で行われた実験を被験者として体験するため滞在しました。滞在した中で学んだこと・体験できたことは、日本では味わうことのできないことばかりで非常に良い経験をしました。これから記載する内容は、アトランタで直に感じた外国の雰囲気や日ごとに分けた行動日程です。物心ついて初めての海外でしたので、途中人によって下らない内容があると思いますがお許しください。たかが1週間、されど1週間の海外は毎日が発見の連続でした。また、1週間一緒に引率としていてくださった植原先生に、この場を借りて改めて感謝の言葉を記したいと思います。何からなにまでお世話になりました。本当にありがとうございました。
◎言語・文化の違い
最初に驚きを覚えたのは、やはり言語の違いです。単純に[英語]を1つのものと区別するのは大きな間違いで、日本にもあるように、人によって話す速さ・なまりに違いがあるため、話しかける以前に聞き取ることにとても苦労しました。行きの工程は成田空港からダラスを経由してアトランタに向かう形でしたが、当然ではありますが、日本人のスタッフの方は1人もいらっしゃらず全て自分たちでやり過ごしました。1番苦労したのは入国審査でした。入国動機・滞在時間・連れの滞在人数など聞かれることは簡単ですが、大事な内容なのでしっかり答える必要があります。自分の審査をしてくれた外国人の方は優しく対応してくれたので、何事もなく済みましたが他の2人の場合は非常に苦労したそうです。
自分が思う中で日本の文化との大きな違いは、やはりチップ制度でした。今回の短期間の留学を終えてから日本で感じたことは、日本のサービスの基準が高いことです。アメリカでは、レストラン、タクシー、ホテルの宿泊(ベルボーイやベットメイキング)など、サービスを受けた時にはチップを渡す慣習があるため、渡さないと非常識と思われ手荒く扱われます。海外に行く際は、日本のサービス基準と比較しないで、サービスに対して躊躇せずチップを払うことをお勧めします。慣れない中でのサービスはとてもありがたいものです。
<22日>
◎行きの飛行機
出国手続きを終えて、飛行機に搭乗(日本時間 AM 11:12)。機内は少し狭くは感じましたが非常に快適で飛行中揺れることなく、経由地のダラスに着きました(日本時間約PM 11:00)。ダラスに着くまでの11時間30分間は正直退屈でした。海外行きの便には、テレビが付いていて自由に見ることが出来るようになっていますが、何故か自分のテレビは、故障していたようで、全く反応しなかったからです。他の2人とトランプやゲームをしましたが、半日を飛行機内で過ごすのは恐ろしく長いです。現地に着くと時差の影響で生活スタイルが崩れることが殆どなので、機内では沢山の睡眠をとることをお勧めします。
◎アメリカの空港
経由地のダラス、目的地のアトランタの空港で規模の大きさに圧倒されました。1番に驚いたのは、その広さです。広いが故に、空港内には別のターミナルに行きやすくするためモノレールが走り、搭乗入口付近では人を運ぶカートが用意されていました。私たち大学生3人は、20歳を過ぎているのに空港で子供のようにはしゃいでいました。
◎ホテル予約…
アトランタ空港からメトロに乗り、North Avenue駅に着いた私たちは引率の先生と一緒に、予約していたホテルに向かいました。Hotel Indigo Atlanta Midtownに泊まるはずでしたが、予約が取れていなかったらしく、Hotel indigoには泊まれませんでした。急遽、近くのCrown Hotelに泊まれましたが、高橋先生いわく、アメリカ特にアトランタではこのようなケースは日常茶飯事だそうです。殆ど海外が初めての自分にとってこの経験はなかなかのトラウマ体験でした。
<23日>
◎Georgia Techの研究室
2日目はジョージア工科大学の中で篠原先生がいらっしゃる研究室に行きました。篠原先生が研究されている施設では様々な分野の研究が行われていて、義足開発のラボや環境を変えることでの運動変化、ATPを生物学的(遺伝子的)に研究するラボなど細かく分かれていました。また、どの研究室にも大型のモーションキャプチャーが備え付けられていて、運動生理学、解剖生理学、スポーツ科学において非常に特化した施設でした。篠原先生の研究室では、主に筋電図を使った体の中の微弱な電気を測定し力の制御や脳のからの信号を記録する研究をされていました。施設の研究を見学する中で、説明は全て英語だったので、内容を理解することが非常に大変でした。このような体験が、もう機会の来ないものだった故に、英語をもっと勉強しておけばよかったと後悔しています。いざという時に使えるように、英語をしっかり学んでおくことをお勧めします。
<24日>
◎実験の体験記録
3日目は前日と同じ篠原先生の研究施設で実験を被験者として体験しました。実験は大きく分けて2つ行い1つ目の実験は、特定の筋肉(上腕二頭筋、上腕三頭筋など)に電極を付けて、力のコントロールで体内の電気を計測する筋電図の実験。肘から手先までを屈曲・伸展させました。力量はグラフに表示され、記録されました。また、グラフに表示される線(平均値)に沿って力を加える実験を行いました。2つ目の実験は感覚器官を刺激し、feelingで強弱を示す実験でした。分銅を袋に入れておもりとして扱い、重さを変えていき自身の感覚でおもさを記録しました。その後、おもさで振動の強さが変わる機材を使い、同じように記録しました。これらの実験は義手を作る際に参考になるそうです。研究資料として残るものなので、少しでも糧になるように長い時間(1時間~2時間程)実験に専念しました。今回実験を体験できた中で感じたことは、実験を成功に近づけるためには被験者側も本気になって取り組む必要があることです。いくら言語が英語でも、諦めて理解しようとしないのは失礼である、参加させてもらったご厚意を無駄にしてはいけないと感じました。けれど、もしこの先研究室に入り実験を行った場合、自分は被験者としては決して参加しないことでしょう。力の調節が苦手なようなので…
<25日>
◎World of Coca Cola
4日目はジョージア工科大学に行かず観光をしました。とても印象に残った場所が、World of Coca Colaという世界の様々な飲料水の展示や歴史、製造方法が見学出来る博物館です。単なる飲み物の博物館ではなく、「気分転換にぴったりの清涼飲料水がもたらす楽しさと喜びをご紹介する博物館」だそうです。個人的な感想は、ディズニーランドのように夢の世界に行ってきたような気分になりました。あまりに楽しみすぎて写真を撮るのを忘れていました。画像として見せることが出来ずにすいません。博物館の中で、最も多く人を集めていたのは、「Taste it!」という100種類以上の飲料を試飲できるスペースでした。料金なしでいくらでも飲めるので、長い間居続けてしまいました。もしアトランタに訪れる機会がありましたら、是非行ってみてください。
<26日>
◎予定通り行くと思っていた…
5日目の朝にホテルを出発し、AM 09:43の飛行機に乗りアトランタを出るはずでした。しかし、経由地のシカゴ付近でブリザードが発生し4時間程遅延しました。シカゴに着くことはできましたが、ブリザードの影響は終わることなく、結果的に26日に日本へ飛ぶ便がなくなってしまいました。アトランタの空港で植原先生と別れていたため、頼るあてのない私たちは、シカゴの空港を5時間程徘徊しました。シカゴの空港には日本人のスタッフの方が居ないに等しく、非常に苦労しました。しかし、思い返すと学生3人だけで何かを行うのは、あのときが初めてでした。とても大変な思いをしましたが、英語の勉強に関してこれ以上にない良い経験ができたのかなと思いました。長い時間受付のスタッフの方と英語で格闘を経て、なんとかシカゴでホテル・明日帰るための空港券をとることが出来ました。
<27,28日>
◎日本へ帰国
空港のスタッフの方がとってくれたホテルはとても快適でした。最も早く日本に帰るために1度ダラスに戻り、日本への便に乗るプランにしてもらいました。しかし、ダラスに向かう便の出発が早かったため、朝のAM 4:00にシカゴの空港に戻ってきました。この頃になると、海外に対しての抵抗もなくなり緊張もほぐれ、日本までの旅路を純粋に楽しめました。あれほど大変なことがありましたが、いざアメリカを離れるとなると少し寂しい思いもありました。ダラスから日本に向かう便内では、疲労のせいで15時間殆ど寝てしまいました。
◎全てを終えて
ここで記した1週間で味わったことは、日本では体験できないことはもちろんですが、改めて日本の安全さが理解することが出来るものでした。また海外で仕事をしたいという気持ちを駆り立てました。非常に難しいことではありますが、留学という形でももう一度海外の雰囲気を味わいたいと思いました。
本年度より理工学部電気学系の新3年次生を対象に「卒業研究基礎」が必修として開講されます.配属可能な研究室については電気・電子コースと健康・スポーツ計測コースで異なり,以下の図のように示されます.
本科目は4年次で着手する卒業研究への足がかりに位置づけられるため,新3年生におかれましては十分慎重に検討して頂きたく存じます.
2015年1月23日(金)午後2時より、企業の人事ご担当者様をお招きし「企業と大学との交流会(賀詞交換会)」が開催されました。学生からは主に就職活動にのぞむ3年次生が参加し、また本学OBとして燦葉会電気電子情報工学部会の皆様にもご出席頂き、企業の皆様と共に活発な意見交換が行われました。
まず5号館101ホールにて第一部が催されました。燦葉会電気電子情報工学部会会長岡田氏によるご挨拶に始まり、参加企業各社の会社説明を各社10分程度で入れ替わり実施して頂きました。
海外研究者による特別講演 ”Facts and thoughts on US education and research by an American professor from Japan” を開催しました
- カテゴリ :
- 授業風景 » 健康・スポーツ計測コース
- 執筆 :
- eei_admin 2014-12-25 16:00
12月15日に、米国ジョージア工科大学(Georgia Institute of Technology)准教授 Minoru Shinohara氏による特別講演を開催しました。主に理工学部1年次ならびに同健康・スポーツ計測コース所属の学生らが聴講しました。
まず、ご自身の経歴紹介とともに、海外特にアメリカで研究者となるための心構えについてお話しくださりました。博士学位をもつことはいわば研究者としての「免許証」であること、および世界各国出身者が集う環境において、英語はコミュニケーションに必須な道具であり、コミュニケーションを通じて誰にとっても新しいものを生み出そうとする気概に満ちた現場の雰囲気を伝えていただきました。
また、このような多文化社会はアメリカにとっては初等教育からすでに始まっていることを踏まえ、日本とアメリカとの教育現場の違いについてもお話しくださりました。
それから、研究室で現在取り組んでいるテーマ(外部リンク:Human Neuromuscular Physiology Laboratory)についてもお話しくださりました。脳卒中に対するリハビリテーションを背景とした磁気刺激方法に関する検討や、運動を通じて記憶力の改善など、参加者学生も興味津々に聞き入っていました。
これらの全編を通じて、グローバルに活躍することの意味・意義を伝えていただきました。講演が終わった後も参加者学生との質疑応答がしばらく絶えず、熱気を帯びた講演を終えることができました。
今後は参加者学生を選抜し、2月頃にジョージア工科大学に派遣することが企画されており、学生にとって将来を形成する一助となることを教員一同は望んでおります。
11月8日(土)関東学院六浦中学1・2年生向けに「土曜理科実験講座」を開催しました。この講座は、専門的な研究に早くから触れることで、科学に興味を持ってほしいとの願いから、2010年度より実施されています。