1月13日(水)、9:00より1年次生必修科目「フレッシャーズプロジェクト」の成果発表会が開催されました。学生は10チームに分けられ、各チームが交代でプレゼンテーションを行いました。教員や聞き手役の学生から活発な質疑応答がなされました。
並列分散システム研究室では,現在,大規模センサネットワークにおけるデータ収集技術とネットワーク機能の長寿命化,および,大規模統合型ネットワークアーキテクチャに関する研究を行っている.
ネットワーク技術は現代社会を支える上で必要不可欠のものとなっている.輻輳制御など,現在利用されているネットワークの核となる技術の一部は80年代より開発されたもので,今日のネットワークにさまざまな問題を引き起こしている.このような負の遺産を解消すべく,次世代インターネット技術に関する研究が世界範囲で行われている.
大規模センサネットワークにおけるデータ収集技術とネットワーク機能の長寿命化に関する研究は主に,分散型ルーティングアルゴリズム,データ伝送の中継地点の自律決定,センサバッテリーの充電経路と充電周期の自動決定などから構成されている.
大規模統合型ネットワークアーキテクチャに関する研究は,主に,耐遅延ネットワーク(DTN)技術に関する研究を中心に,有線網,上空リレー網,遠隔センサーネットワークという3種類のネットワークを統合して,作戦支援や,障害・災害時など,中断や切断が多発したり、大きな伝送遅延が生じたりする劣悪な通信環境における、信頼性のあるデータ転送を実現するネットワークの構成技術に関する研究内容で構成されている.
湿度センサーは、部屋の湿度を知るためだけではなく、エアコン、電子調理機器、美容機器などの電子機器内に使われています。また、湿度管理を必要としている化学工場、バイオ関連の工場などでも必要不可欠なセンサーです。 当研究室では、新しい感湿メカニズムを持つセラミックス材料の開発を行っています。更にこの材料を、ナノテクを使って、髪の毛の太さの千分の一くらいの厚さのナノ薄膜にし、急な湿度変化があった場合に、瞬時に対応できるような、トップクラスの感湿応答特性を持つ湿度センサーを作成しています。
写真1. 電子ビーム蒸着装置 |
写真2. 作成したセラミックス薄膜湿度センサー |
写真3. Ⅹ線光電子分光装置 |
写真1は、真空中で電子ビームを作りたい薄膜の元材料に照射し蒸発させて、堆積させて薄膜を作る、電子ビーム蒸着装置です。
写真2は、電子ビーム蒸着装置を使って完成したセラミックス薄膜湿度センサーです。
写真3は、作成した薄膜の特性を評価する装置の一つ、X線光電子分光装置です。
このほか当研究室では、色々なナノテク装置を駆使してセンサーを開発しています。
植原弘明教授による研究紹介(高電圧工学研究室 関連記事)を映像でお届けします(Youtube「関東学院チャンネル」より)。
当研究室では、モーションキャプチャなどの姿勢計測装置や筋電図、脳波等の計測装置を用いて、スポーツや日常生活における動作を科学的に分析する研究を行っています。モーションキャプチャによる計測では、身体の関節等にマーカーと呼ばれる小指大サイズのボールを貼付し、それらの3次元な位置を時々刻々と記録します。記録されたデータをもとに、マーカーの加速度や関節の角度変化等、人の動作の力学的な性質を見出すことができます。また筋電図や脳波計測といった電気生理学的計測装置は身体を動かす時に機能する神経細胞の微弱な電気的活動を検出することができます。現在eegosportsと呼ばれる運動時でも測定可能な脳波・筋電図計測装置を用いた研究も行なっております。
図1. モーションキャプチャ測定環境
図2. モーションキャプチャによる「剣道」に関する動作解析
なお最近では、以下のようなテーマで卒業研究を実施しております。
- モーションキャプチャを用いたインサイドキックの動作解析
- 剣道の応じ技にみられる技術的差異
- 現実空間とバーチャルリアリティにおける運動時の脳波の比較
- 日本剣道形の動作中に現れる生体信号の解析
これらの研究に従事するに当たり、例えばマーカーや筋電図センサの貼付位置を適切に選定のために、解剖学や運動生理学の知識がベースとして要求されますが、これらは健康・スポーツ計測コースの初年度から習得することになっております。
当研究室では、これらの研究を通じて、上手な選手とそうでない選手の違いを見つける等、コーチングやトレーニングについての改善や提案への貢献を目指しています。