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活動ブログ - 国際交流事業研修報告/津野田 達 君(健康・スポーツ計測コース)

国際交流事業研修報告/津野田 達 君(健康・スポーツ計測コース)

カテゴリ : 
学生活動
執筆 : 
eei_admin 2015-7-7 16:12

  2月22日~27日の予定でアメリカ合衆国のアトランタを訪れた。目的はジョージア工科大学の研究室を訪れ、外国の文化に触れることでもあった。今回の研修で今後の自分に有益になるであろう経験がたくさんできた。住み慣れた母国を離れて初めて得られた経験だと思う。それらの経験について書き記していこうと思う。

  1つめは、日本のサービスが充実していることを痛感したことだ。今回、自分の予約先のホテルでトラブルがあった。日本であればホテル側が客を気遣い、全員分の予約の確認を行ってくれるが、アメリカでは異なる。アメリカは、自分のことは自分で行う自己責任の精神がある。反省すべきことは、自分のホテルの予約シートをホテル側に一度は提示すべきだったということ。

  また、日本は接客態度も素晴らしい。私は、アメリカの空港での手続きや買い物などをするとき、接待してくれる方の表情がとても気になってしまった。少し不機嫌そうに見え、心地が良くなかった。はじめは自分のつたない英語が原因かと思っていたが、他の客との対応を見てもあまり変化はなかった。しかし、最後にお礼を言うと誰もが笑顔で返事を返してくれた。日本の、常に笑顔で接客する態度はサービスの一環だと思った。

  アメリカは、サービスに対してお金を払う制度(チップ)であるため、改めて日本のサービスの充実に感謝することができた。

  2つめは、ジョージア工科大学の施設の充実だ。大学の敷地はとても広く、1つの町といっても過言ではない。写真ではほんの1部しか見ることができないが、下の写真が大学の構内である。

 

  下の写真は大学のスポーツ施設の一部である。

 

  大学生はこれらの施設を自由に使うことができる。講義と講義の間の空いた時間など、使用可能な時間が多い。施設が充実してるだけでなく、それを開放することで大学生の学校生活が充実しているのだろう。日本の国土面積ではこれほどの施設の充実は不可能であるだろう。とても広い敷地で人が混み合っていないアトランタはとても過ごしやすく、気持ちが楽だった。日本では人が混み合い、人の目を余計に意識してしまいがちであるため、ストレスを感じやすいと思った。

  また、アメリカの大学は返済不要の奨学金制度も充実しているようだ。幼いころから学力の優劣で対応が変わる学力社会であり、社会からのサポートも大きい。

  日本の学力低下は近年深刻になってきているため、アメリカの社会性を見習う部分があると思った。

  3つめは、ジョージア工科大学の研究室で学んでいる学生の勉強意欲についてである。個人個人によって研究は異なり、少人数制で研究していた。研究室の学生は、それぞれの研究とは分野が異なる講義であっても受けることで、自分の研究に新たな観点を利用するそうだ。分野にかかわらず、多くの人と関わることで新たな創造を生むという考え方は新鮮で、その意欲に驚かされた。今までの自分の当然のように行っていた思考が変わった。新たな文化に触れることで、それまで当たり前だと思っていたことが覆ることがあり、グローバル化社会は日本に新たな刺激を与えるために必要であると分かった。

  人間が同じ環境で暮らし続けることで視野が狭まっていくことを、身をもって体験した。人は多くの人と交流することで新たな知識・観点を生み出すことができるのだと改めて思った。そのためにはやはり英語は欠かせない。簡単な単語であっても、アメリカ人にはなかなか伝わらなかったため、英会話が重要であることが分かった。日本の学校では、英語は筆記が主であり、英語を話す機会はそれほど多くない。現在の勉強のスタイルでは、学校の試験では成績が良いが英会話ができないということになりかねない。私も自分の英語での会話力を見直す良いきっかけとなった。

  また、帰国後、日本の生活に戻りアメリカでの生活と比べ過ごしやすいが、ストレスは感じやすいなどいろいろと考えてみた。日本に帰れば、日本の文化が基準であり、一見、アメリカで学んだことが無意味のように思える。しかし日本のサービス精神への感謝など、心境的には大きく変化したと思っている。自分が考え、感じることが必ず正しいと思いがちだったが、自分の中での当たり前が覆されたとことで変わったと思う。相手の立場となって考え、感じることが以前よりも意識的に行える人間になれたことが、この研修での最も大きな成果である。

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