研究室紹介 ―モーションキャプチャを通してスポーツを科学する― 身体動作学研究室(指導教員:高橋 健太郎)

投稿日時 2015-12-24 11 | カテゴリ: 健康・スポーツ計測コース トピックス

 

 

 

   当研究室では、モーションキャプチャなどの姿勢計測装置や筋電図、脳波等の計測装置を用いて、スポーツや日常生活における動作を科学的に分析する研究を行っています。モーションキャプチャによる計測では、身体の関節等にマーカーと呼ばれる小指大サイズのボールを貼付し、それらの3次元な位置を時々刻々と記録します。記録されたデータをもとに、マーカーの加速度や関節の角度変化等、人の動作の力学的な性質を見出すことができます。また筋電図や脳波計測といった電気生理学的計測装置は身体を動かす時に機能する神経細胞の微弱な電気的活動を検出することができます。現在eegosportsと呼ばれる運動時でも測定可能な脳波・筋電図計測装置を用いた研究も行なっております。

 

 

図1. モーションキャプチャ測定環境

 

 

 

 

 

 

 

 

図2. モーションキャプチャによる「剣道」に関する動作解析

 

 

 なお最近では、以下のようなテーマで卒業研究を実施しております。

  • モーションキャプチャを用いたインサイドキックの動作解析
  • 剣道の応じ技にみられる技術的差異
  • 現実空間とバーチャルリアリティにおける運動時の脳波の比較
  • 日本剣道形の動作中に現れる生体信号の解析

 これらの研究に従事するに当たり、例えばマーカーや筋電図センサの貼付位置を適切に選定のために、解剖学や運動生理学の知識がベースとして要求されますが、これらは健康・スポーツ計測コースの初年度から習得することになっております。

 当研究室では、これらの研究を通じて、上手な選手とそうでない選手の違いを見つける等、コーチングやトレーニングについての改善や提案への貢献を目指しています。






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